特別養護老人ホーム(特養)とは?サービス内容や介護士の役割と仕事内容について

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特別養護老人ホーム(特養)とは?サービス内容や介護士の役割と仕事内容について

特別養護老人ホームとは、介護保険施設のひとつで常時介護が必要な自宅での生活が困難な人向けの施設です。しかし、実際にはどのようなサービスが提供されているのか、介護士はどんな仕事を担当しているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、特別養護老人ホームのサービス内容と介護士の仕事内容や役割について解説します。


特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームとは、日常的な介護を必要とする高齢者が入所する施設です。介護保険制度では、介護老人福祉施設と呼ばれています。入所できるのは、原則要介護3以上の認定を受けた高齢者で、終身に渡って利用することができます。有料老人ホームなどの施設に比べて安い費用で入居することができることから、入居待機者が多く申し込んでもすぐには入れないことが多くなっています。待機がある場合の入居順番は、基本的に申し込み順です。しかし、緊急性が高い人は優先順位が高くなるので、入居まで数年から10年近く待っている人もいます。


特別養護老人ホームのサービスと介護士の仕事内容

特別養護老人ホームに入居している人の多くは、常時介護が必要な高齢者です。そのため、提供されている介護サービスの内容も充実しています。提供されるサービス内容と介護士の仕事内容について詳しく見ていきましょう。


食事

特別養護老人ホームでは、栄養士が栄養バランスを考えた食事を提供しています。入居者の身体状況や体調に合わせて、おかゆやソフト食など安全に食べられる工夫がされています。また、季節に応じた行事食や誕生日の特別食などの提供も行われています。


介護士は、入居者が自分で食べられるよう声掛けなどの支援を行います。自分で食べることができない入居者には、食事介助を行うのも介護士の仕事のひとつです。

入浴

特別養護老人ホームでは、入浴は週2回以上行わなくてはなりません。介護士は、入居者が安全に入浴できるよう見守りながら、自分で洗うことが難しいところについては介助を行います。寝たきりの入居者の場合には、寝たままの姿勢でもはいれる特殊浴槽を利用します。

排泄

排泄の介助は、特別養護老人ホームでは欠かせないサービスのひとつです。入居者が立ち上がれる場合には、介護士がトイレ誘導や介助を行ってトイレでの排泄ができるような支援を行います。身体状況によってベッドの上での生活が多い入居者の場合には、介護士がベッド上での排泄を介助します。

リハビリテーション

特別養護老人ホームには、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職の配置は義務付けられていません。しかし、自立支援の観点からリハビリ専門職によるリハビリテーションを提供している施設も増えてきています。また、リハビリ専門職から指導を受けるなどした介護士が、日常生活における動作を利用したリハビリを行うこともあります。具体的には、食事は数口だけでも自分で食べてもらい、お風呂で手の届く範囲を自分で洗ってもらうなど生活リハビリを中心に行います。

掃除や洗濯などの生活支援

特別養護老人ホームでは、居室や共有スペースの掃除は施設スタッフや施設から委託を受けた業者が定期的に行うことになっています。通常の洗濯も料金に含まれているため、別途の費用は必要ありません。介護士は、掃除をする際入居者に物の配置確認や、洗濯物を一緒に片づけるなどしながら、対象者支援や交流を図ります。

レクリエーション

特別養護老人ホームでは、リハビリの一環や娯楽の提供を目的としてレクリエーションを行っています。介護士は、習字や手芸などの手先を使うものや風船バレーなどの体を動かすもの、カラオケなどの娯楽要素の強いものなど、多くの入居者が楽しめるようなレクリエーションを企画提供します。夏祭りや敬老の日、クリスマスなどの年中行事には、幼稚園児や保育園児から慰問を受け交流する行事が開催される場合や、ボランティア団体による出し物、地域の人々と交流するなど、普段のレクリエーションとは一味違ったプログラムを行う施設が多いでしょう。

看取り

特別養護老人ホームは終身に渡って入居することができることから、近年では「看取り」に取り組む施設も増えてきています。介護士は医師や看護師などと協力し合いながら、本人や家族の同意のもと看取りの介護を行います。国でも看取りの取り組みを進めており、国の定める基準に該当した看取りを行った場合には、看取りの費用が加算されます。


特別養護老人ホームでの介護士の役割

特別養護老人ホームでは、日常的に介護が必要な人が入居していることもあり、介護士の果たす役割は非常に大きくなります。介護士は、入居者ができる範囲で自立した生活を送ることができるよう、適切な支援を行わなければなりません。また、終身利用ができる施設であるため、慣れ親しんだ施設で最期の時を安心して迎えられるような支援も必要です。今後は、特別養護老人ホームで看取りを行うケースがますます増えることが予想されます。介護士も看取りの知識をしっかりと身に付け、利用者の生活を終身に渡って支える役割が特別養護老人ホームでは求められているといえるでしょう。

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