訪問入浴介護とは?サービス内容や介護士の役割と仕事内容について

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訪問入浴介護とは?サービス内容や介護士の役割と仕事内容について

訪問入浴介護とは、身体の状況や病状などにより自宅のお風呂では入浴が難しい人のために、簡易浴槽を利用者の自宅に持ち込んで入浴の介護を行う介護保険サービスです。基本的に看護師1名と介護職員2名の計3名で訪問し、サービスの提供を行います。訪問入浴介護では、介護職員はどのような役割を担うのでしょうか。ここでは、訪問入浴介護の概要やサービス内容と、訪問入浴介護における介護職の役割について解説します。


訪問入浴

訪問入浴介護とはどんな介護保険サービス?

訪問入浴介護とは、介護保険制度の訪問サービスのうち入浴を専門に行う介護サービスです。身体の状況や自宅の環境などにより自宅の浴槽では入浴が難しい人を対象としています。具体的には、寝たきりで体を起こしての入浴が難しい場合や、自宅のお風呂が何らかの理由により使えない、または狭すぎて入れない人などが該当します。


訪問入浴介護は、利用者の自宅に簡易浴槽を持ち込んでの入浴となります。入浴前後のバイタル測定などの健康チェックを主に行う看護師1名と、実際の入浴介護を担当する介護職員2名の計3名で訪問することが一般的です。要介護認定を受けている対象者であれば基本1割負担で利用できますが、要支援(1~2)や対象者の状態や部分入浴だけの場合など状況により自己負担額から割引され利用料金が安くなるケースがあります。事前の健康チェックの結果、入浴が難しい場合には全身清拭や足浴などの代替サービスを提供します。この場合の利用料金は自己負担額の70%となります。また、状態が安定している場合には医師から介護職員3名での訪問を認められる場合もあり、このケースでの利用料金は自己負担額の95%が請求されます。


訪問入浴介護のサービス内容とは?

訪問入浴介護では、次の流れに沿ってサービス提供が行われます。


健康チェック

入浴前には、看護師が体温や血圧の測定などを行い健康状態の確認をします。本人の体調がすぐれない場合や、健康チェックにより入浴が難しいと判断された場合には、介護職員が利用者の全身清拭をおこいます。

入浴準備

看護師の健康チェックにより入浴が可能となった場合には、介護職員は入浴の準備を行います。入浴準備では、簡易浴槽を組み立てたりお湯を張ったりします。簡易浴槽は2畳ほどの広さがあれば、リビングでも寝室でも好きなところに設置することができます。移動のしやすさを考えて、ベッドの近くで組み立てる場合が多いでしょう。お湯は基本的には利用者宅の浴室や給湯などから水を引いて入浴車でお湯を沸かすなどして利用されます。訪問入浴介護を行う事業者によっては、温泉水や炭酸水など特別な湯を別料金で用意しているところもあります。

浴槽へ移動

浴槽にお湯が張られたら、いよいよ浴槽への移動となります。移動前には介護職員が利用者の脱衣の介助を行います。そして、介護職員が2人で利用者を抱え上げて浴槽に移動します。寝たきりで体を起こすことが難しい人の場合には、浴槽に付ける入浴枕などを利用することもあります。

洗髪・洗顔

利用者が浴槽に入ったら、利用者に合わせた方法で洗髪と洗顔を行います。介護職員は耳に水が入らないよう注意しながら、一つひとつの動作に声掛けをすることで安心して入浴できるように心がけています。

洗体

洗髪と洗顔が終わったら、次は洗体を行います。利用者の心身の状態に配慮しながら、丁寧に洗体します。この時に皮膚トラブルがないか、全身状態をよく観察するのも介護職員の役目です。

リラックス

洗体が終わると、しばらくゆっくりと浴槽に浸かってもらいます。浴槽に浸かることは、リラックス効果をもたらすことにつながるため、体調を見ながら無理のない程度の時間で行います。

ベッドへ移動し着替え

しっかりリラックスをした後は、ベッドへ移動し体を優しく拭き着替えの介助を行います。全身が乾燥している場合には保湿剤を塗ることもあります。また、皮膚トラブルなどがあり薬を塗る必要があるときにも、着替えの前に行います。

健康チェック

着替えが終わると、再度看護師が健康チェックを行います。体調の変化などがないかを確認し、必要があれば医師への連絡や相談をすることもあります。

後片付け

看護師が健康チェックを行っている間に、介護職員は後片付けを行います。使用したお湯は排水ポンプを用いて自宅のトイレや浴槽へ排出します。排水が終わると使用した機材の洗浄や消毒を行います。移動した家具などがあれば元に戻して訪問入浴介護は修了となります。


訪問入浴介護における介護職の役割とは

訪問入浴介護における介護職の役割は2つあります。1つ目は、普段の生活では観察しにくい部分もしっかりと見ることで、床ずれや皮膚疾患などを未然に防ぐことです。訪問入浴介護は訪問介護と違い、基本的に2人の介護職員が1人の利用者の入浴を担当します。そのため、安全に背中や首の後ろなどの普段は見えにくい場所を確認することができるでしょう。


2つ目は、入浴により利用者に楽しみを提供する役目を担っていることです。入浴は日本人にとっては欠かせない文化のひとつです。「入浴が一番の楽しみ」という高齢者の方は多いでしょう。特に、訪問入浴介護を利用する人の多くは、要介護3以上の中重度者であり、自分では入浴が難しい人です。訪問入浴介護を利用することが楽しみの1つとなって生きる活力になることもあります。


このように、訪問入浴介護は介護職にとってやりがいのある仕事といえるのではないでしょうか。

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