鍼灸師とはどんな資格?資格取得方法と仕事内容について

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鍼灸師とはどんな資格?資格取得方法と仕事内容について

鍼灸師とは、国家資格である「はり師」と「きゅう師」の資格を持っている人のことをいいます。近年では、医療分野だけでなくリラクゼーションや美容、介護分野でも注目されており、需要が高まっています。そこで、今回は鍼灸師の仕事内容や資格取得方法を紹介します。


鍼灸師

鍼灸師とは

鍼灸師とは「はり師」と「きゅう師」という2つの国家資格を所持している人のことをいいます。鍼灸師という名称は、法律上は資格として存在していません。しかし、両方の資格を同時に取得する人が多いことから、一般的には鍼灸師と呼ばれています。


鍼灸は、二千年以上前の中国に起源をもつ伝統的医療です。日本には、6世紀の初めに伝来しました。その後、江戸時代には視覚障害者を対象として全国40箇所以上に鍼術教授所が設立され、鍼灸師は視覚障害者の専業といわれるほどになりました。2017年4月現在、視覚障害者対象の鍼灸師を養成する特別支援学校は全国に56校あります。


また、近年は晴眼者の鍼灸師も増えてきています。平成28年度の統計では、はり師全体の従事者数が約11万6千人に対し、晴眼者の従事者は約10万人と大多数を占めています。きゅう師も約87%が晴眼者となっており、誰もが鍼灸師として活躍できる可能性を秘めているといえるでしょう。


鍼灸師の仕事内容とは

鍼灸師は、気を全身に巡らせている経絡と呼ばれる道とからだの表面をつなぐ場所である「経穴(ツボ)」に、鍼やお灸を施して治療を行うのが主な仕事です。そのほかに、身体のエネルギーやバランスを見る脈診や、患者さんの表情や皮膚、舌の状態を見て栄養状態や病状を把握する望診も行われます。ここでは、主な仕事内容である「鍼」と「お灸」についてみていきましょう。


鍼は、きわめて細いステンレス製の鍼を経穴(ツボ)に刺し刺激を与えることにより、痛みや筋肉の凝りを緩和し血行を促進します。鍼に微弱な低周波を流す場合もあります。鍼を刺すというと強い痛みを感じると思いがちですが、実際には痛みはありません。

また、鍼を刺さない鍼治療もあります。代表的なものには小児鍼があり、鍼を使用せずに皮膚の上からツボに刺激を与えることで夜尿症や夜泣きに効果があると言われています。

お灸

お灸は、もぐさを用いて経穴(ツボ)に熱刺激を与えることで体調を整える治療方法です。お灸には、もぐさを直接皮膚の上に置いて着火する直接灸と、皮膚とお灸の間を空けて行う間接灸があります。直接灸は熱が直接伝わるため、非常に熱いだけでなく、皮膚に水泡ができお灸の痕が残ることから、あまり好まれなくなりました。一方、間接灸は心地よい熱さで心身ともにリラックスできることから、現在では間接灸が主流となっています。


鍼灸師の資格を取得するには

鍼灸師の資格を取得するには、はり師ときゅう師の国家試験に合格する必要があります。国家試験の受験資格を得るには、高校卒業後に鍼灸師養成施設で3~4年学び所定の単位を取得しなくてはいけません。2018年現在、鍼灸師養成施設のうち、大学は全国に約10校、専門学校は約90校あり、その他は視覚支援学校や盲学校などとなります。専門学校では夜間コースを設けているところもあり、自分の生活に合わせた学校選びが可能です。


はり師及びきゅう師の国家試験は、毎年同日に行われており、同時に受験することもできます。同時受験の場合には、申請することで共通科目の試験が免除されます。試験地は、北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県となっています。なお、視覚障害者は各都道府県で受験することが可能です。


2017年度の合格率は、はり師57.7%、きゅう師は62.5%でした。合格率は年々下がってきており、試験の難易度が上がっていることが予想されます。鍼灸師の資格を取得するためには、普段からしっかりと学び知識や技術を習得する必要があるといえるでしょう。


近年広がりを見せる鍼灸師の活躍場所とは

鍼灸師の活躍の場所は、これまでは鍼灸院が主流でした。ところが、近年では病院やクリニックなどの医療現場に就職する人も増えてきています。また、スポーツや美容の分野で活躍する人も増加傾向にあります。介護業界での活躍も目覚ましく、リハビリテーションセンターや介護施設に在籍する人もいます。超高齢社会に突入している日本では、治療目的だけでなく、元気な高齢者の健康維持のためにも、鍼灸師の果たす役割は今後大きくなっていくことでしょう。鍼灸師は、その将来性が期待される資格といえます。

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