視能訓練士とはどんな資格?資格取得方法と仕事内容について

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視能訓練士とはどんな資格?資格取得方法と仕事内容について

視能訓練士とは、眼に関わる検査やリハビリなどを行う医療専門職です。1971年に誕生した資格であるにもかかわらず、視能訓練士という名前を初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は視能訓練士の仕事内容や資格取得方法を紹介します。


視能訓練士


視能訓練士とは

視能訓練士とは、視力や視野など眼に関わる様々な検査やリハビリなどを行う医療専門職の国家資格です。視能訓練士は主に総合病院や眼科医院など医療機関の眼科で活躍しています。2018年3月31日現在の視能訓練士資格取得者数は約1万5千人で、眼科医一人に対し視能訓練士は2~3人が理想とされているにも関わらず、その比率を下回っていることから、引く手あまたの資格といえるでしょう。
視能訓練士の歴史は古く1920年代にイギリスで誕生し、欧米では古くから眼のスペシャリストとして活躍していました。日本では、1971年に視能訓練士法が制定され現在に至ります。夜勤もなく子供と接する機会も多いことから女性が多く活躍しています。また、超高齢社会に突入し高齢化に伴う眼の疾患が増加したことから、今後も活躍が期待されています。


視能訓練士の仕事内容とは

視能訓練士の仕事内容は、大きく分けて「検査」「訓練」「検診」「リハビリ」の4つに分かれています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。


検査

視能訓練士は、医師の指示のもと眼に関わるさまざまな検査を行います。具体的には主に以下のような検査に携わっています。


・視力検査
・屈折検査
・眼圧検査
・視野検査
・眼底・前眼部の写真撮影および解析
・角膜形状検査
・電気生理検査
・超音波検査


検査のデータは医師に提供し、そのデータをもとに医師が診断や治療方針を決定しています。

訓練

赤ちゃんの視力は、わずか0.02程度です。成長していく中でいろいろなものを見て、身体の成長とともに目を動かす筋肉や脳の発達とともに視力も徐々に発達していき、6歳頃までに大人の視力まで達するといわれています。ところが、斜視や弱視の場合には視覚が人より未発達となり、そのままにしておくと視覚が育たずに視力に影響が出てきます。そこで、視能訓練士は両目の眼視機能を回復するための視能訓練などを行います。/

検診

視能訓練士は、病院や保健所、学校および職場などで行われる集団検診における視能検査を行います。具体的には、就学時健診や生活習慣病検診などで活躍しています。3歳児検診などでは、普段から多く子供の視能検査に携わっている視能訓練士が担当することが多いでしょう。

リハビリ

超高齢社会や生活習慣病の蔓延などの影響で、治療や訓練では視覚が回復困難となる事例が増えてきています。視覚の回復が見込まれないときには、残っている視力や視野を最大限生かすためのリハビリや補助具の仕様などの情報提供を行うのも視能訓練士の仕事のひとつです。具体的には、患者さん一人ひとりの状態に応じて、ルーペや拡大鏡、拡大読書器など必要な補助具を選定し、使い方の指導を行っています。


視能訓練士の資格を取得するには

視能訓練士の資格を取得するためには、視能訓練士を養成する大学及び専門学校で学んだあと、国家資格に合格しなければなりません。視能訓練士の養成校は全国に30校あり、大学は9校、短大は1校、専門学校は20校あります。短期大学及び専門学校は3年制もしくは4年制となっています。ただし、短大卒以上の人は1年以上のカリキュラムを持つ専門学校で学ぶことで国家試験の受験資格を得ることができます。また、外国の視能訓練士学校を卒業した人や、外国の視能訓練士の免許を取得している人は、日本の養成施設で学んだのと同等の技術があると厚生労働大臣に認められた場合には国家試験を受験することができます。

視能訓練士の国家試験は、年1回東京都と大阪府で開催されています。試験では、基礎医学大要、基礎視能矯正学、視能検査学、視能障害学及び視能訓練学の5つの科目から一般問題が130問、臨床問題が20問の合計150問が出題されます。合格基準は約60%の得点率で、2018年2月の試験では102点が合格ラインとなっています。

視能訓練士は他の医療職に比べて合格率が高く、2018年度の合格率は97.7%でした。過去10年間の合格率を見ても、10年間のうち7年が合格率90%以上と、高い合格率を保っています。


視能訓練士の将来性とは

視能訓練士は、2018年度の試験受験者数は889名と他の医療職に比べると非常に少なく、まだまだ人材が不足している状況です。また、現在は視能訓練士の多くが眼科に勤務していますが、最近では高齢者施設でのリハビリに携わっている人もいます。今後は活躍の幅も益々広がることから、視能訓練士は将来性が期待される資格といえるでしょう。

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